こんにちは。アルテアでインターンをしています辻です。
前回はInspireトレーニング【ブレーキペダルの作成/解析/評価】の資料を取得し、その動画に沿って解析しましたが、動画の通りに何度作成しても最適化は下図のように上手くいきませんでした。↓
今回はアルテアの Inspire 担当の方に教えていただいた解決方法を紹介します。
ブレーキペダルの後ろ半分に材料が全くないのは、前方の穴が完全に拘束されていることを示しているそうです。その部分を拡大で見てみます。


上図が【ブレーキペダルの作成/解析/評価】の動画9:15の静止画(動画撮影時Inspire 2014使用)、下図が Inspire2017.1を使用した時の拘束条件設定状況です。
Inspire 2014ではそれぞれの軸の回転の拘束条件は設定できなかったため、デフォルトで回転方向の拘束がなかったのに対して、Inspire 2017.1では軸の回転の拘束条件を設定できるようになり、デフォルトで回転方向はすべて拘束されています。
よって、トレーニング動画のブレーキペダルと同じ拘束条件をInspire 2017.1で設定するには回転方向の拘束をすべて解除する必要があります。↓

これにより、求めていた最適化結果を得ることができました!↓
ようやくもっともらしい形状が出てきてとても嬉しいです。
次回と次々回はこのInspireトレーニング動画の手順で、私が感じた気をつける点と分かりにくかった点を紹介したいと思います。
