12月1日に開催された、Inspireによるビードの設計ウェビナーでの質疑応答内容をご紹介します。
Q 求める荷重に対して何個スポットがあればよいかを出すことはできますか?
A はい、できます。今計算したときに、残したいスポットのパーセンテージを設定したのですが、最適化の目標を出量の最小化の設定に変えると、スポット溶接をなるべく少なくするということで、例えば荷重点の変位量は20mm以下になるようなスポットの数を計算することも可能です。
Q スポット溶接の増減が可能なことは分かりましたが、位置を動かすことはできますか?
A 最適化としてスポットを動かすことはできないので、事前にたくさんのスポット溶接を作り、トポロジー最適化で不要なスポット溶接を消すことになります。
Q ビードの形状拘束の方法をもう少し詳しく聞きたいです。
A コントロールできるパラメータは、現在は3つあり、他にはビードパターンがあります。
最小幅: 現在の最小幅の設定は、2mmより小さいビードを作らないということです。最小幅なので2mm以上のビードができる可能性もあります。
抜き勾配: ビードの抜き勾配は一般的な値になっていますが、任意の値に変更できます。
最大深さ: ビードの最大深さを指定することができます。
ビードパターン: 直線ビードのときには一方向のビードが計算されます。直線ビードのときは対称面が使えます。例えば部品にX方向のビードを作って、さらに対称条件を設定することができます。今回のモデルの場合は形状が非対称なのであまり意味がありませんが、直線ビードに対して左右の対称ビードパターンを作ることも可能です。
Q 放射状のビードの例も見せていただけませんか?
Q HyperStudyと組み合わせてパラメータスタディを行うことは可能ですか?
A Inspireの現在のバージョンでは、他のソフトウェアとのインターフェースがありませんが、今後、カスタマイズによって、例えばスポットの位置を変えて他のツール(HyperStudy)で最適化したり、パラメトリックな形状最適化ができるようになる予定です。
Q 新バージョン(2017)での実演とのことでしたが、現行最新版との差がわかる資料等があればいただきたく思います。
A 現在日本語でご用意できる資料はリリースノートのみとなります。ご覧になりたい方は、下のお問い合わせボタンからご請求ください。
また、そのほかの資料に関しては、現在最新版リリースに向け準備をしています。最新情報は、準備が整い次第メールマガジンやホームページでお知らせいたします。
Q ヘッドセットが使えない場合の、電話を使った音声の聞き方が分かりませんでした。
A セッションが始まる前でしたら、「Choose audio mode」というウィンドウでPhone Callを選んでください。セッション開始後はパネル内にあるAudio部分でPhone callを選択してください。国名でJapanを選択して表示される0120から始まる番号へ電話をかけてお聞きください。
Q スポット溶接の最適化で、質量を50%にすることで打点数を4から2に減らしていましたが、もともと4mm径だったナゲット径それぞれが2~3mm径になり4点とも残ったりはしないのでしょうか。OptiStructで同様の操作をする場合、そうならないようパラメータなどを調節しています。Inspireでは何らかの内部処理でそうならないよう調整しているのでしょうか。
A Inspireの中で計算を行っているソルバーはOptiStructです。Inspireの場合は、DISCRETEオプションが使われていませんので、デフォルト値が使われています。
中間密度の領域を少なくするために以下の工夫がされています:
- メッシュ品質:設計領域内部のメッシュサイズは一定、メッシュ品質の良いテトラメッシュを作成(SimLabを利用)
- メッシュサイズ:デフォルトではメッシュサイズがMIDIM(最小部材寸法)の値の1/3です。さらに細かく(1/4など)すると中間密度の領域が少なくなる場合が多いです。
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