ユーシンの自動車デッドロックピンのダイカスト鋳造シミュレーション

 ユーシンの鋳造シミュレーション

「Click2Castのおかげで、時間とコストを大幅に節約できました。実機試験では5,000~10,000ユーロもの費用と3週間の時間がかかっていたところを、Click2Castのシミュレーションでは500~600ユーロと1日で終えることができました」
株式会社ユーシン CAE Manager & Senior Expert, Ahmed EL ABIDI

株式会社ユーシンは、自動車のシステム製品およびメカトロニクス製品が専門の世界的な自動車部品メーカーです。主要製品には、ロックセット、電動ステアリングロック、ヒーターコントロールパネル、ドアラッチ、キーレスエントリー、ドアハンドル、スイッチ、パワークロージャーシステム、リアアクセスモジュールなどがあります。機械式機構設計から電子技術、そしてソフトウェアに至るまでの専門知識を有し、様々な部品やシステムの開発・設計から製造までを手掛けています。

ユーシンが製造する多くの自動車部品やカーアクセサリーには、亜鉛合金ザマックが使用されています。ユーシンのCAE Manager兼Senior Expertを務めるAhmed EL ABIDI氏は、「ヨーロッパ屈指の規模を誇る当社のザマック鋳造所では、1日約10トンのザマックが生産されています」と語ります。ユーシンは、ザマックを用いた高圧鋳造の世界的な大手企業であることを自負しています。また、年間100以上のツールを開発するという難題に取り組んでいる企業として、個々のツールや設計・製造プロセスを最適化することが、時間とコストの節約につながるだけでなく、自動車産業の期待と要望に応える信頼性の高いソリューションを提供するための鍵になると認識しています。

Click2Castで鋳造シミュレーションを実行

部品の品質と信頼性を確保するためには、ザマックの流れ特性と材料特性を理解することが肝になります。ユーシンは、solidThinking Click2Cast(現Altair Inspire Cast)鋳造シミュレーションソフトウェアの導入によって得られた数あるメリットの1つとして、シミュレーションと観察を通じてザマックをより深く理解できたことを挙げています。「Click2Castを使うことで、ザマックの流れをより詳しく理解し、引け巣の発生原因と発生箇所を特定することができます」とAhmed氏は語ります。

 

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カテゴリー: 事例

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