アルテアの金です。
今回は3Dプリンティング用のデータを作成する方法をご紹介します。3DプリントするにはSTLデータが必要です。solidThinking Evolve(現Altair Inspire Studio)には、STLデータのエクスポートだけでなく、造形時の積層ピッチに合わせられるコマンドがあります!
今回ご紹介する操作は動画でもご覧いただけます。
まずは以下のリンクからサンプルデータをダウンロードしてください。トポロジー最適化を行ってリモデルした、自動車のサスペンションアームのモデルデータです。
https://cdn2.hubspot.net/hubfs/47251/2018_Japan/Blog/Kim/3dprintData0614.evo
ダウンロード後、コマンド履歴のプロパティから、モデルデータの詳細を確認してください。
次にモデルデータをインポートします。
Evolveでインポートまたはエクスポート可能な形式は以下の通りです。
インポート | エクスポート | ||
中間フォーマット |
IGES | ● | ● |
STEP | ● | ● | |
Parasolid | ● | ● | |
ACIS | ● | ● | |
JT | ● | ||
VDA | ● | ● | |
CATIA V4/V5/V6 | ● | ||
ProE/Creo | ● | ||
ハイエンドCAD ミドルレンジCAD |
UG/NX | ● | |
I-DEAS | ● | ||
SolidWorks | ● | ||
Inventor | ● | ||
他CAD | Rhinoceros | ● | ● |
3DStudio(.3ds) | ● | ● | |
DXF/DWG | ● | ● | |
ポリゴンなど |
Point cloud | ● | |
STL | ● | ● | |
.OBJ | ● | ● | |
2D+α | Adboe Illustrator (ver.8) | ● | |
SVG | ● | ● | |
● | |||
レンダー | Keyshot(.bip) | ● | |
Maya SCII(.ma) | ● | ||
Mawell Render (.mxs) | ● | ||
解析アニメーション | H3D | ● | |
develop用 | ModelDump(.stdmp) | ● |
モデルの準備ができたら「NURBSからポリメッシュ」というコマンドを実行し、プリントしたいオブジェクトを選択します。
プロパティでアドバンスドテッセレーションを選択し、ポリゴン寸法の最大値に任意の数字を入力します。
テッセレーションをかけたモデルを選択し、ファイルメニューの「選択したものを保存」で拡張子をSTLに設定し、保存します。使用する3Dプリンターの積層ピッチなどに合わせ、適切な条件で3Dプリントしましょう!
★おまけ★
インポートしたモデルに、Adobe Illustratorで作成したロゴを刻印できます。バージョンを「Illustrator 8」に設定して.aiファイルを保存し、Evolveでインポートします。インポートしたカーブに「フィルパス」で面を貼り、適当な位置に移動して「押し出し」、サスペンションアームと「ブーリアン結合」を行います。
YouTubeには動画が多数ございます。ぜひご覧ください!
カテゴリー: 3Dデザインあれこれ