3Dデザインあれこれ【第7回:STLや3DスキャンデータのCAD化 – STLを直接編集する方法】

アルテアの金です。

今回は、FEM解析や構造最適化計算結果、3Dスキャンデータなどを、3Dモデリング・レンダリングソフトウェアEvolve(現Altair Inspire Studio)でなめらかな面のCADデータに変換する方法を紹介します。

「STLを直接編集する方法」と「きれいな面を新規作成する方法」の2通りがあります。今回は前者をご説明します(「きれいな面を新規作成する方法」は後編をご覧ください)。

テキスト1.jpg

 

その前に、STLデータのインポート方法について。

STLを直接編集する場合、インポートオプションで「Import for modeling」を選択して読み込みます。きれいな面を新規作成する場合は「Import for rendering / reconstruction」を選択してください。

インポート2.jpg

 STLを直接編集するには、Evolveの以下の機能を使います。

・パッチ数をへらす
・スムージング
・部分消去、穴を閉じる
 

1. パッチ数をへらす

PolyNURBSの簡素化というコマンドを使います。Bridge.stlのファイルをコマンド実行後、STLオブジェクトを選択し、プロパティのフェイス削減率の%を編集します。

ファイル削減率と簡素化

 

2. スムージング

プロパティの編集で頂点にチェックを入れ、スムーズにしたい頂点をドラッグで囲って選びプロパティのスムージングボタンを押します。押し続けることでどんどんスムーズになります。

スムージング

 

3. 部分消去、穴を閉じる

プロパティの編集で頂点・エッジ・フェイスのいずれかにチェックを入れて、消去したい頂点・エッジ・フェイスを選択してdeleteキーで消去します。

穴を閉じるコマンドを実行すると穴が水色でハイライト表示され、そのハイライトエッジをクリックすると1枚のフェイスで穴が閉じられます。

穴を埋める.jpg

 

完成データは STL形式で保存できます。一連の操作について、3分ほどの動画にまとめていますのでぜひご覧ください。

※こちらの動画は右クリックでダウンロードすることができます。

 

YouTubeにも動画を多数公開しています。ぜひご覧ください!

 

Altair Inspire Studio の無償試用版
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カテゴリー: 3Dデザインあれこれ

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