*本記事は、米国本社のブログ投稿を翻訳したものです。
実験データとシミュレーション結果の不一致を解消する先進的なツールEikoTwin DIC(デジタル画像相関)が、Altairパートナーアライアンス(APA)に加入しました。EikoSim社が2016年にリリースしたEikoTwin DICは、ヨーロッパの大手航空宇宙企業の多くに導入されており、検証プロセスにおける最重要課題の1つを解決することに成功しています。
「革新的な製品の設計中、CAEエンジニアは、シミュレーション結果と、シミュレーションを検証するための実験データとの矛盾を目にすることがよくあります」とEikoSimのCEOで共同設立者のFlorent Mathieu氏は述べています。「これは、実験チームとの間で軋轢を生み、最悪の場合、さらなる実験に時間と費用を費やすことになります」
EikoTwin DICは高度な画像処理ツールを使用しており、CAEエンジニアが、実験データを完全に再現するシミュレーションモデルの仕様に迅速に到達できるようにします。具体的には、機械構造物の変位や変形を測定するために、それらの画像を収集します。この変位の測定には、数値シミュレーションから出力された有限要素メッシュを使用します。これにより、シミュレーションから実験までのデータに自然な連続性が得られ、数値シミュレーションの検証が容易になります。測定の分野とシミュレーションの分野を直接比較することを可能としました。
EikoTwin DICの確かな機能は、検証実験中に生じる挙動をシミュレーションで確実に予測できるようにします。これは、設計チームが、非常に革新的な製品(新素材、新しい製造技術、複雑な形状やアセンブリなど)を日常的に検証する必要のある航空宇宙産業に特に有用です。同様の課題を常に抱えている自動車産業においても、EikoTwin DICは業務に追われるエンジニア達へ同様の強力な恩恵をもたらします。
Florent氏は、EikoTwinのAPAへの加入により、画像処理の結果をシミュレーションに直接エクスポートできる、Altair HyperWorksユーザーにとって喜ぶべき相乗効果がもたらされたと説明しています。「その真価を発揮するためには、弊社の製品がシミュレーションツールとつながる必要があると、私たちは知っています。Altairがこの分野で最も優れたポートフォリオを有していることは明らかであり、APAは画像処理の大きなメリットを世界の設計工学コミュニティに広めるための完璧なプラットフォームとなっています」と述べています。
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