2014年7月28日にAltair JapanのFacebookへ投稿された記事の転載です。
ご無沙汰しています。Altairの中川です。
弊社のユーザー会Altairテクノロジーカンファレンスが終わって一週間経ちました。今回は富士重工の永沢様に基調講演をお願いしたわけですが、同年代の自分としては共感するところが多い内容でした。
私が自動車会社に入社した80年代前半はまだCAEという言葉もなく構造解析と呼ばれていて、自分自身車体設計部解析グループのメンバーとしてメッシュ作成と構造解析に明け暮れていました。その当時は各設計部に構造解析を行う部署があって個別に担当部位の解析を行っていたわけですが、解析技術の進展とともに部分最適ではなく、車両全体を最適にするためCAEも一つの部署で統括して推進するべきだ、というコンセンサスが得られてきたのが2000年代初頭だったと思います。
今もできるだけ一つの計算モデルであらゆる性能を予測しようということを目標に我々CAEツールベンダーもユーザー様たちも努力してきているわけですが、まだもう一歩のところだと自覚しています。
ゴールとしては、コンピューター上に企画段階の製品が現れて、強度、振動、衝撃といった全ての性能が試作無しに予測できることを目指しているわけですが、私が生きている間に実現できるのでしょうか。。。
最後に、先週のユーザー会の写真が掲載されました。1日目 / 2日目
また、全部ではないですが、ユーザー会で発表した資料がダウンロードできるページもあります。
>> リソースライブラリ
それでは、また。
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カテゴリー: 解析よもやま話