アルテアの金です。
FEM解析や構造最適化計算結果、3Dスキャンデータなどを、なめらかな面のCADデータに変換する方法として、前編では「STLを直接編集する方法」を紹介しました。今回はすこし時間はかかりますが、「きれいな面を新規作成する」方法を解説します。
きれいな面を新規作成する場合、STLデータは参照するだけです。3Dモデリング・レンダリングソフトウェアEvolve(現Altair Inspire Studio)の以下の機能を使えば、CADモデルへの作り直しを1、2日で行えます。
・中心軸にスナップして3Dカーブを描く
・PolyNURBS(STLをなぞる)
・リモデルのセオリー
順番にご説明します。
1. 中心軸にスナップして3Dカーブを描く
ダウンロードした”Optimization.stl”ファイルを「Import for rendering / reconstruction」でインポートします。
中心軸にスナップ というスナップオプションを使いながらNURBSカーブを描きます。
NURBSカーブのコマンドを実行後、棒状部分にマウスを置くとスナップアイコンが表示されます。この表示があるときにNURBSカーブのポイントを配置していきます。
断面形状を描き、パイプ というコマンドを使うことで複雑なビーム形状も短時間で作成できます。
2. PolyNURBS(STLをなぞる)
ビーム形状はポリキューブというPolyNURBSプリミティブを、粘土のように引き伸ばしていくことで新規作成します。このPolyNURBSはAltair InspireのPolyNURBSと同じで、どちらのソフトウェアで作成しても同じジオメトリ情報をもっています。
動画をご覧いただきながら練習できるモデルbase.evoを用意しましたので、ご興味ある方はぜひトライしてみてください!
ブリッジの作成というボタンを利用してノードを作成します。
3. リモデルのセオリー
STLをリモデルする上でいくつかセオリーがあると考えています。
もちろん設計や生産の制約と照らし合わせて考えなくてはいけないところですが、まだモデリングのルールが見えないときは是非このセオリーを参考にしていただければ幸いです。
操作動画をまとめましたのでぜひご覧ください。
※こちらの動画は右クリックでダウンロードすることができます。
YouTubeには動画が多数ございます。ぜひご覧ください!

カテゴリー: 3Dデザインあれこれ