ABIリサーチ社による「製造業のデータ分析企業」ランキングに選出されました!

2023年5月、ABIリサーチ社の発表した「MANUFACTURING DATA ANALYTICS(製造業におけるデータ分析企業)」ランキングにおいて、アルテアがOverall Leader(総合リーダー)に選出されました。ABIリサーチ社は、通信、移動体・無線、IoTとM2M、位置情報、自動車技術、セキュリティ等に関して、産業・技術や半導体の動向分析や市場予測等を行う米国ニューヨークの調査会社です。

今回、アルテアが総合的なリーダーに選出された理由は、幅広いデータソースと多数の業界プロトコルからデータを収集、統合するその技術力です。こうした幅広いインプットと膨大な数のモデリング技術を組み合わせることで、顧客が自社のオペレーションを深く理解できるだけでなく、データを表示、共有するための多様なオプションにより、業務上の問題解決を支援するソリューションを確立できます。また、アルテアの幅広いパートナーネットワークから支援を受けたり、オンラインアカデミーで知識を深められる点も評価されています。

以下は選出理由の詳細です。

 

豊富なデータ収集方法(イノベーションスコア 83.5)

アルテアは、産業用プロトコル(BACnet、OPC-UA、LoRaWAN、CANbus、Modbusなど)、無線ネットワーク(Wi-Fi/WLAN、BLE、LoRa、Sigfox)、MQTTやREST経由など、さまざまな方法でデータを収集できます。

データ(構造化データと半構造化データの両方)は、特に、センサー、IoTデバイスおよびゲートウェイ、CSVファイル、Parquet、SAS7BDAT、Excel、フラットファイル、XML、JSON、SAS、SPSS、リレーショナルデータベース(Oracle、Vertica、SAP Hana、KDB+、MySQL、Postgres、Snowflake、BigQueryなど)から供給されるものを含みます。その他、MongoDB、DataStax、Cassandra、Elasticsearch、Splunkなどのデータソースや、OSI PIなどのデータヒストリアンだけでなく、フラットファイル、PDF、Google Docsからのデータ抽出もできます。

 

データ準備、変換機能

データを収集した後は必要に応じて、データのブレンド、クレンジング、重複の除去、行のフィルタリングなどのデータ正規化機能を実行し、異常なデータを検出します。データの準備と変換には、マージ(結合)、アペンディング(追加)、マッピングの各手法が含まれ、ビジネスロジックとルールに関しては、アルテアでは、システムやユーザーが定義したさまざまなトリガーに基づいて実行される関数として、これらをコード化し運用できます。

ストリームハンドリングアーキテクチャでは、重複の除去、ストリーム同士の結合、イベントの集約とフィルタリングを行え、ストリームされたイベントに対してMLモデルやスコアリングの適用も可能です。TensorFlow、H2O、Torch、DL4J、CNTK、KerasなどのDLライブラリを、中央処理装置(CPU)およびグラフィックス処理装置(GPU)の両方でサポートしています。

 

データ分析機能

コアとなる分析機能は、基本的なレポート機能として、アクティブおよびパッシブなアラートと通知の設定があります。工場内の個々のマシンに対して画面上およびオフラインでアラートを出したり、工場全体のプロセスビューを提供したりできます。予測という観点では、250以上の予測モデリング技術(ツリーベースモデリング、ルールベース学習、ベイズモデリング、インスタンスベース学習、線形回帰、ロジスティック回帰)をサポートし、what-ifシミュレーションを実行します。アルテアのAIなら、特定のモデルがなぜそのような振る舞いをするのか、どのように複数のビジネス目標を達成しトレードオフを探ることができるのか、といった詳細もわかります。

 

きめ細やかな製品開発

デスクトップ製品では通常、1年に1回の大きなリリースサイクルと四半期ごとのポイントリリースで更新されますが、クラウド製品ではより頻繁に、継続的なリリースサイクルで更新されます。

アルテアのユーザーエクスペリエンス専門チームが、スキルレベルに応じてユーザーのワークフローを見直し、標準とベストプラクティスをカプセル化したテンプレートとビルディングブロックにより初心者ユーザーやデータサイエンティストが、あらかじめ設定された制約の中で分析を実行できるようになっています。

 

データサイエンティストでなくても使いやすい

初心者はドラッグ&ドロップでデータサイエンティストが関与することなく、自動分析、ガイド付き分析を行うことができます。ダッシュボードやMLモデルを構築するためのローコード/ノーコード、ビジュアルポイント&クリック、ドラッグ&ドロップインターフェースを備え、上級ユーザーなら1時間以内に稼働させることができます。

アルテアは、製品の部品表(BOM)の重量とコストの分析を行い、製品のBOMの重量とコストのKPIを追跡する専用ソリューションも提供しています。2022年9月にRapidMinerを買収したことで、ローコードプラットフォームとアナリティクス機能はさらに強化されました。

データの表示方法には、散布図、散布行列図、散布三次元(3D)プロット、バブルチャート、ヒートマップ、サンバーストチャート、ヒストグラム、ベルカーブ、ピラミッド、ワードクラウド、地理地図、相関マトリックスなど様々なものがあり、ダッシュボードはユーザーに合わせて調整できます。

 

データ転送とデジタルツイン

サードパーティのERP、CRM、PLM、その他の企業システムから結果を転送でき、ターゲットシステムに応じて、REST、JDBC、ODBC、またはカスタム接続が可能です。データ転送を容易にし、レポート生成やデータセットのダウンロードなどの操作を行うREST APIを、オブジェクトストア、Kafkaストリーミングトピック、またはデータベースに対してサポートしています。

さらに、制御システムエンジニアが機械的負荷をよりリアルに設計・検証・予測できるようにするなど、ARを取り入れることでユーザーのワークフローをサポートできます。アルテアは、データ駆動型と物理ベースの両方のデジタルツインを作成する顧客の取り組みをサポートしており、複数のデータストリームを包括的なデジタルモデルにすることで、複数グループで活用され、製品とプロセス両方の改善を支援します。

 

導入環境、パートナーシップ(実装スコア 76.3)

1985年の設立以来、全世界で13,000社以上のクライアントを抱え、25カ国に86のオフィスを構えるアルテアのデータ解析は、オンプレミス、プライベート/パブリック/ハイブリッド環境のいずれでもグローバルに展開でき、特許取得済みのライセンスモデルであるAltair Unitsを介してSaaSベースで提供されます。

一部のソリューションは、ハイパースケーラのマーケットプレイスを通じてアクセスでき、英語、フランス語、イタリア語、スペイン語、韓国語、日本語で提供されています。

幅広いパートナーシップとリセラーネットワークを有し、サードパーティが販売する数多くのソリューションにも組み込まれています。アルテアパートナーアライアンス(APA)は、業界特有のアプリケーションを備えた65以上のサードパーティ製ソフトウェアをアルテアのユーザーに提供するもので、それらもすべてAltair Unitsから簡単にアクセスすることができます。また、SIとのパートナーシップ構築にも積極的に取り組んでおり、Tech Mahindra社、Experian Technologies社、OTSI社などとビジネスを展開しています。また、テクノロジーパートナーには、Amazon Web Services(AWS)、AMD、Blue Prism、Dell Technologies、富士通、HPE、Intel、Microsoft、NVIDIAなどが名を連ねています。

 

セルフラーニング環境

ユーザーをサポートするためのOnline Altair Academyでは、製品やソリューションに関するビデオやチュートリアルを含むドキュメントを提供しています。ユーザーは、オンラインナレッジベースの記事を自由に活用し、テクニカルサポートチームに連絡して追加のサポートやガイダンスを受けることができます。さらに、カスタムソリューションの開発および実装のためのコンサルティングサービスも提供しています。さらに、コミュニティハブを設け、メンバーがセンサーデータの処理や予知保全のためのテンプレートなど、さまざまなユースケースのサンプルプロセスを投稿しています。

Time to Valueの観点から、ユーザーがROIを達成するためのスケジュールを以下のように設定しています(ただし、データアクセスやIT知識レベルによって異なります)

HTTPやMQTTの通信プロトコルを許可している場合: 5日~10日

標準通信プロトコル(OPC-UA、Modbus CANbus、LoRaWAN、BACnet)を使用する場合、: 10日~1ヶ月

セキュリティ基準が厳しい他の標準プロトコルの場合: 1ヶ月~2ヶ月

 

レポートの原文は以下のページからダウンロードいただけます。ぜひご覧ください。

https://web.altair.com/abi-research-competitive-2023-report-manufacturing-data-analytics

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カテゴリー: データアナリティクス

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