アルテアの半導体設計インフラ

はじめに

半導体の設計や検証に使用するソフトウェアは非常に高価で、一般的に知られているメールソフトや表計算ソフトのように、ユーザーごとにライセンスが割り当てられるようなことはまずあり得ません。そのため、ユーザー数よりも少ないライセンス数をいかに効率的に運用し、非稼働時間をどのように削減するかが開発コストに大きく影響します。これは製品が完成するまでの時間(TAT:Turn Around Time)を短縮できる設計インフラの重要性を示しています。

効率的な半導体設計環境

先述の通り、半導体業界において、限られたリソースで高性能・高品質な設計を迅速に実現することは至上の課題となっています。このような状況の中で、世界最先端の半導体設計インフラを提供するアルテアのソリューションは、日本の半導体業界においても注目を集めています。

アルテアの半導体設計インフラは、シリコンバレーで開発され、およそ30年間にわたり半導体専用インフラとして改良が重ねられてきました。その結果、多くの米国や台湾の主要な設計会社において、無くてはならないインフラとなっています。ユーザの要望に応えるために新しい技術を積極的に取り入れ、効率的、かつ使いやすいインタフェースを提供し、さらに進化を続けています。

短TATを実現する総合的なアプローチ

この開発環境は、設計手法からITインフラまでを網羅し、設計システム全体で最高のパフォーマンスを上げるために、次の図のような数々のソフトウェア製品を連携させて提供しています。

その中でも特に3つの重要なソフトウェア製品があります。

  1. Monitor: 効率化を達成するために、まずは正確な現状認識が不可欠です。Monitorは、EDAライセンスの使用状況やハードウェアリソースの負荷をリアルタイムで把握し、設計プロセス全体の効率性を把握します。
  2. FlowTracer: チームで行う複雑な設計フローを円滑に管理し、デバッグやジョブ投入のためのベンダーフリーなフロントエンドとして機能します。設計プロセスの標準化を実現し、チーム全体の協力を促進します。
  3. Accelerator: 大量のEDAジョブを高速に処理するために開発された専用のジョブスケジューラです。さらにライセンス・ファースト・スケジューリングと呼ばれるコンセプトにより、EDAライセンスを高速に割り当て、高スループットを実現します。

この連載ではそれぞれの製品が、どのようなコンセプトの基で開発され、どのように課題を解決し効果をもたらすか、紹介していきます。

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カテゴリー: 製品情報

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