調査結果:銀行、金融サービス、保険業界で加速するデジタルツイン導入とその活用方法とは?

銀行、金融サービス、保険業界で加速するデジタルツイン導入とその活用方法とは?

2023年、アルテアは銀行・金融業界におけるデジタルツイン技術の活用状況を把握するための調査を世界規模で行いました。一般的に、デジタルツイン技術は物理的な製品の設計に使われるものと考えられていますが、主要な導入企業として銀行・金融サービス・保険業界が、セキュリティ、不正検出、行動予測などの課題に対処するために、デジタルツインを活用していることが調査によって明らかになりました。

デジタルツイン技術は、現実世界の物理的な対象物やプロセスをデジタルで表現し、業務におけるコラボレーション、情報アクセス、意思決定を改善するものです。複数の業界にわたり、10ヶ国、2000人以上の専門家を対象としたこのグローバル調査では、デジタルツイン技術の導入状況の把握を目的とし、組織毎の活用方法、ビジネス上のメリット、持続可能性への取り組みへの影響を評価しました。

今回の調査によると、金融部門のデジタルツイン技術適応のトップ3は、ビジネスプロセスの最適化(54%)、行動のリアルタイムモニタリング(51%)、予測分析を用いた将来の行動の予測(51%)となり、モニタリングと予測への活用が多く見受けられました。不正行為の防止、顧客や借り手の行動の監視と予測、顧客満足度の追跡などの強化が目的となっています。

 調査結果:

  • 広がる導入
    • 金融業界の回答者のうち71%が、自社の組織はすでにデジタルツインを活用していると答え、自動車業界と重機業界を引き離している。
    • 全体的に、金融業界の回答者は「デジタルツイン技術に非常に詳しい」と答えた割合が64%と最も高く、調査全体の平均(50%)を14ポイント上回った。
    • 現在デジタルツインを活用していると回答した金融業界の回答者のうち97%が、この技術は組織にとって「重要」であると回答し、そのうち71%がデジタルツインは組織にとって「非常に重要」であると回答した。
  • パーソナライゼーション、リアルタイムモニタリング、安全性が上位にランクされる
    • デジタルツイン技術が「商品とサービスのパーソナライゼーション」に最も良い影響を与えると答えた割合が32%と、全業界の中で最も高かった。
    • また、「リアルタイムの監視と制御」が38%、「効率性と安全性」が33%と、デジタルツインの活用を積極的に行っており、顧客行動に関する予測分析に結びつく重要な要素となっている。
    • 調査対象となった他の11業種と比較すると、行動モデリングにデジタルツインを使用する傾向が非常に高い。(調査平均30%に対して50%)
  • 持続可能性が最大のメリットとして挙げられている
    • 現在デジタルツインを利用している回答者のうち93%が、デジタルツインはより持続可能な金融商品やプロセスの構築に役立つと回答しており、これは調査対象となった他業界の中で3番目に高い割合であった。(家電、建築、建設セクターに次ぐ)これは、最近報告された、持続可能な慣行や投資を促進する環境に優しい銀行商品やサービスに対する消費者の関心の高まりと一致している。
    • 金融業界の回答者のうち83%が、持続可能性の目標を達成するためにデジタルツインを現在利用しているか、利用する予定であると回答し、そのうち56%の組織がすでに利用している。

「金融業界は今日、新たな競争相手や消費者の期待の高まり、規制強化への対応、これまで以上に巧妙化する犯罪行為への対処など数々の課題に直面し、卓越した商品やサービスを提供しなければならないという大きなプレッシャーにさらされています。今回の調査結果は、金融業界がこうした課題に立ち向かい、将来に備える上で、デジタルツイン技術がいかに迅速かつ広範に重要なツールとなっているかを明確に示しています」。
– アルテア、Chief Technology Officer、Sam Mahalingam

 


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カテゴリー: データアナリティクス

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