中国から日本へ – フレキシブルに働けるから働き続けられる

社員インタビューシリーズ第4回

今回は、就学前のお子さんを育てながら、CFDチームでシニアアプリケーションエンジニアを務める中国人、張 暁月(Xiaoyue Zhang)さんにインタビューしました。

アニメの世界で日本に出会う

―幼少期から学生時代はどんなお子さんでしたか?

幼少期は運動が苦手で、パズルやアニメの好きな、少しオタクっぽい子供でした。日本に興味を持つきっかけとなったのが日本の漫画やアニメで、幼いころはドラえもんや聖闘士星矢、その後はスラムダンク、ナルト、ワンピースなどに夢中でした。ドラえもんは子供のニーズに合わせた道具が次々と出てきて、困っていたら助けてくれる。子供の夢ですよね。中でもタイムマシーンに乗って、自分の未来を見に行きたいと思っていました。

小学生の頃は、特に勉強が得意でも嫌いでもありませんでしたが、中学生になって数学、物理、化学でよい成績を取り、周囲に褒められたことで勉強が好きになりました。特に数学が好きだったのですが、大学は応用数学系に落ちてしまったので、第二希望の工程力学系に進みました。なので、今でも上司に「物理が分かっていない。それは数学です!」と怒られることがあります(笑)

―中国は教育熱心だと聞きますが、両親の期待が大きかったのではないですか?

両親からは、特に勉強、進学に関するアドバイスやプレッシャーはなく、「楽しければいい」という感じでした。成績が悪くても、「大丈夫、次がんばればいいよ」と言われました。学生時代は、塾には通わず、自分で勉強していました。高校3年生の最後に少し物理の成績が落ちたので、数学の家庭教師(物理の先生が見つからなかった)をつけてくれたのですが、出題される問題がすべて解けてしまうので、「教えることがありません」と言われてすぐに辞めました。大学でも成績が良かったので、大学院(固体力学専攻)3年間の学費はすべて無料でした。今、子育てをしているので教育費の高さを実感していますが、自分の学費はずいぶん少なかったと思います。中国では珍しく、すごく自由にさせてもらって、両親の愛情や信頼に感謝しています。

最先端の技術を学びに日本へ

―日本で就職することになったきっかけを教えてください

大学院を卒業した2008年ごろ、日本の自動車や電機メーカーに勢いがあったので、日本の技術を学んで、ゆくゆくは小さなリーダーになりたいと考えていました。そこへ、自動車関係とプログラミング関係で2件のオファーをもらい、自分の将来設計にも、個体力学の専攻にもマッチした日本の自動車メーカーの子会社に入社しました。

入社後は、NVHの部署に配属され、車体の構造を勉強しながら3年ほど解析に従事しました。当時はまだ若かったので、より待遇が良く、華やかな東京へ行きたいと思って退職。職場で知り合った夫ともこのタイミングで結婚しました。

リーマンショック後だったので、人手不足の企業が多く、すぐに受託解析専門の会社に就職でき、以前とは別の大手自動車メーカーでオンサイトの受託解析業務をはじめました。ところが、往復1日5時間の通勤があるうえに、人手不足を長時間残業でカバーするので、自宅にいられるのが6時間という日もあって、とにかく大変でした。大手メーカーで勉強できる嬉しさはありましたが、当初の約束の倍以上をそこで過ごして、1年2か月で異動させてもらいました。その後も同じ会社に所属しながら、色々な自動車メーカーからの受託解析を行っていましたが、2014年にたまたま人の足りなかったCFDを扱うことになり、ゼロから勉強をしました。当時使用していたソフトは、すぐに発散するので、発散しては戻るという繰り返しで、大変でした。約2年の産休を経て同職に戻りますが、もっと色々な種類の技術を学びたい気持ちが強くなり転職を決意します。

アルテア入社の決め手は面接官

―いくつもの企業を受けた中で、アルテアを選んだ理由は何ですか?

面接の雰囲気が、他の企業とは全然違いました。退職理由や志望動機を聞く企業が多い中、数式について聞かれたり、解析には全く無関係な変わった質問ばかりするので面白くて、「アメリカの会社は違うな」と思いました。

―現在の業務内容を教えてください

実は、募集のあったポジションは直前に埋まってしまったので、どこに配属されるかは入社するまで決まっていませんでした。ですが、入社後、部署の異動こそあったものの、ずっと変わらずCFDに携わっています。前職まではずっと自動車を扱ってきましたが、現在は家電のCFDを扱っています。新しい分野なので、また学びなおしています。

入社後2週間ほど、面接官でもあった上司がマンツーマンでトレーニングをしてくれました。とても教えるのが上手で、本人も教えるのを楽しんでいるように感じました。

―入社前後でアルテアの印象に変化はありましたか?

アルテアは、大学生時代から知っていました。どちらかというと、ソルバーよりもプリの会社というイメージで、成長途上にあって、将来を見据えているという印象でした。また、面接官の影響で、オープンなイメージはありました。

入社後に一番感じたことは、「みんなすごい!」ということです。とにかく知識が豊富で、ソフトウェアの操作だけでなく、深い理論を理解しています。しかも、自分の担当分野以外の知識もあります。AcuSolveで解が収束した際に、それが正しいかどうか?間違っているならなぜ間違ったのか?と考えるのに、物理の知識が求められますが、みんなちゃんと理解していて説明も明確です。それでもまだ、みんな常に勉強をしています。ですから、みんなの足を引っ張らないように、自分も勉強しなくては、と思います。

―アルテアに入社してよかったなと感じることはありますか?

まずは、今、CFDの仕事をとても楽しんでいます。前職では似たような作業が多かったのですが、アルテアでは常に新しい、難しい仕事が来るので、最先端の技術や情報に触れることができます。しかも、国内外の世界的なメーカーが今どこを目指して、どんな課題を持っているかも知ることができます。自分にはセンスがないですが、世界の先端でがんばっているという実感があります。AIとシミュレーションも始めていますから、時代に捨てられる感じがなくて、将来のキャリアへの不安もなくなります。今、自動車業界は革命の時代で、モーター車がどうなっていくのかが分かりませんが、アルテアならあらゆる産業や分野を扱うので、常に勉強は必要ですが、どのようになっていっても不安がありません。

また、リフレッシュ休暇がうれしかったです。仕事を始めてから初めて2週間の休みをいただいて、中国に帰りました。数か月前から上司と相談して決めた日程でしたが、出発の時期にとても忙しくなってしまいました。でも、本当に話しやすい上司で、4年も帰っていないんだからと、片づけてくれました。

―逆に、現在困っていることや課題などはありますか?

英語です。実は2次面接が英語で、全然できないので慌てました。あまりにできないので、「日本語でもいいですよ」と助けてもらったくらいです。私はずっと日本に興味があったので、中学の外国語選択で、英露韓日から日本語を選んで以来、学校教育で英語を勉強したことがありません。前職でも職場に何人か外国人がいて、書類やメールのやり取りはあったので、そのレベルかな?と思って、ウェブ翻訳もあるし大丈夫だろうと思っていました。

ところが、CFDチームはグローバルなチームなので、日中韓のチームやカナダの上司とのミーティングで2週間に1度くらい英語で報告する必要があります。思っていたレベルと全然違ったので、アプリなどを使って今少しずつ勉強していますが、仕事、子育て、家事をしながらなのでなかなか思うように進んでいません…

フレキシブルに働けるから働き続けられる

―子育てと仕事はどのように両立していますか?

平日は、夫とうまく分担して、家事も育児もできる方がすると言う感じですが、家事と子供の世話と仕事でいっぱいいっぱいです。アルテア入社以前は毎日帰りが遅かったので、3年くらい夕飯は毎日夫が作ってくれました。

アルテアはフレキシブルに仕事ができるので本当に助かっています。前職では職場でないと仕事ができなかったのですが、今は子供を寝かせてからとか、土日に夫が見ているうちにとか、自分の都合のいい時間を選んで仕事に割り当てられるのが一番助かります。

成果をきちんと出していれば、全員が同じ時間に働く必要がなく、それぞれの都合に合わせて調整できるといった感じで、時間に対する考え方が柔軟なのがすごく助かります。しかも、みんなが休暇を取るので自分も取りやすくて、一年に一度、自分へのご褒美でゆっくりできるので、またがんばって働くことができます。

今のように柔軟に働くことができるから、夫一人に負担がかからず、子育てしながらでもキャリアを諦めたり、パートタイム勤務などにすることなく続けられています。

―今後の目標、キャリアプランなどあれば教えてください

まず目の前の目標としては、来年、TOEICのスコアをアップすることです(笑)学校で英語を全く勉強したことがないので、今は、アルテアの中でも最低ラインだと思います。600点はクリアしたいです。

将来を考えると、面接官でもあった上司のようなエンジニアになることが目標です。まず、お客さんに頼りにされていて、すごくパワーがあります。入社当時は、怒られて怖いと感じることもあったのですが、声が大きいだけだと気づいてからは話しやすくて、困ったときには相談にも乗ってくれ、オープンでとても話しやすい人です。技術面で分からないことを教えてもらうのも、その上司です。10年後、20年後には、自分もそうして頼ってもらえるような、コンサルティングもできるような人になっていたいです。

 

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カテゴリー: アルテア課外活動

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