インターンから社員へ

社員インタビューシリーズ第1回

アルテアには現在3人のインターンが在籍しています。今回は、インターンから、今年社員になった赤川さんに、インターンになるきっかけや社員になって感じたことなどを伺いました。

軽い気持ちで入った学生フォーミュラ活動に熱中

─まず学生時代のことをお伺いしたいのですが、出身大学、専攻、また学生時代に力を入れていた活動などあれば教えてもらえますか?

赤川:出身大学は東京理科大学で、専攻は機械工学です。部活、学生フォーミュラに力を入れていました。

─学生フォーミュラを選んだのはなぜですか?

赤川:入学当初は、特に部活に入るつもりはありませんでした。車やレースに興味があったわけでもなく、機械工学専攻でしたので、なんとなく「機械工学研究会」という名前に惹かれて入部しました。ところが入った瞬間、アクセル全開で、死ぬかと思いました。あの頃は熱中して活動していましたが、今もう一度やるかと言われたら、やらないと思います(笑)

─学生フォーミュラではどんな役割をされてましたか?

赤川:そうですね。役割で言うと、プロジェクトマネージャーとしてチーム引っ張ったり、パーツの設計解析もしてました。

─パーツの設計、解析はどのように行っていましたか?

赤川:もともとチームがInspire学生フォーミュラチームは無料)を使っていたので、僕が先輩から引き継ぎました。先輩から使いかたを教えてもらったり、いろいろ情報を集めたりして、自分で勉強もしていました。アルテアの学生向けのトレーニングに参加させてもらったこともあります。専攻が機械工学だったので、多少有利な面はあったのかなと思いますが、最適化計算はとても難しい計算なので、最初は何もわからなくて、境界条件の設定を間違えて部品を壊したりしてよく怒られました(笑)

─学生フォーミュラの活動で印象に残っていることはありますか?

赤川:自分の代になって、15人くらいのメンバーを引っ張っていかなきゃいけなくなった時はすごく大変でしたね。一番思い出すのは大会の時で、車が完成してから最初に走ることをシェイクダウンと言うのですが、自分たちのマシンがシェイクダウンするときとか、やっぱり嬉しかったですし、その実感というのがありました。大会ではあまり成績は残せなかったのですが、ちゃんと走れて、結果を出せたところが良かったと思っています。

学部3年生で始めたインターンでHyperWorksを習う

─インターンに応募したきっかけは?

赤川:三年生の大会が終わって、部活が終わるときにインターン募集中みたいなメルマガをアルテアから受け取って、「やってみるか」みたいな感じで応募してみました。ちょうどタイミングが良かったというのが本音です。学部三年夏から大学院の二年生までしていたので、三年くらいインターンをしていたことになります。

─インターンでは、何をしていましたか?

赤川:当時はHyperWorksのサポートをしてました。使ったことはありませんでしたが、隣に熟練の社員の方がいたので、もう手取り足、すべて教えてもらいながらできたのは、すごく良い経験だったと思います。お客様から、「解決しました」と連絡が来るのは嬉しかったです。

最後の半年ぐらいはインサイドセールス部門の業務をやりました。電話対応のマナーや言葉遣いなど、 とにかく社会人としての基礎を叩き込まれた気がします。最初はつらかったけど自社製品のことをよく知らない方に対して振り向いてもらえるように売り込んでいくのは違った面白さがありました。

CAEに関わりたいからアルテアに入社

─インターンを経て、色々な選択肢がある中で、アルテアの社員になろうと思ったきっかけは何ですか?

赤川:学生フォーミュラの活動でInspireを使っていて、最適化をして出てきた最適形状がすごいなと感動してたところがあったので、CAEなどに関わりたいと思っていました。アルテアの社員の方によくしてもらって安心感があったのでアルテアに決めました。

製品に関しても、Inspireをはじめとする、アルテアの使いやすいUIが気に入っていました。最適化に興味があったので、そもそもアルテア一択だったのかもしれません。。。。

─入社後の業務や心境の変化はありますか?

赤川:構造チームに在籍しながら、今も主にサポートに携わっていますが、担当製品が、HyperWorksからSimSolidとInspireに変わりました。

インターン時代は、できそうなものを割り振ってもらったり、選んでやっていました。毎日出社するわけでもないので、継続してお客様に対応することもありませんでした。それが、最後まで対応する責任も生まれ、複雑な、難しい内容のサポートも任されるようになったので、今はとても大変です。

お客様からしたら、もう自分もアルテアの社員なわけで、何でも知っていないといけないので、勉強が必要だと痛感しています。

外から見てた時と中に入ってからと、アルテアの印象で変わった部分はありますか?

赤川:最適化とか計算を研究対象にされている学生や研究者は別として、私の周りにはアルテアのことを知っている人が少なかったのですが、入社してみると、多くのお客様がアルテアの製品を使ってくださっていることに驚きました。言い方が悪いかもしれませんが、学会では存在感がなかったけど、産業界では意外と有名だったみたいな印象です。

大阪公立大学のEDEMの研究室や、PSIMなどは大学で広く使われているイメージがありますが、もっとアカデミックの世界にアルテアのことを知ってほしいと思います。

労働環境はどうでしょう?

赤川:労働時間は、自分のサポート速度が遅くていつも想定より長めです。知識がない分仕方がないかなとは思っています。あとは、新卒の採用が少ないので、新入社員用の教育マニュアルがなく、配属先の部署に任されている部分があります。

業務以外では、休憩時間にカフェに行ったり、仕事の後で飲みに行ったり、他の部署の同年代の人たちとの交流を楽しんでいます。特にイギリス出身のRory(冒頭の写真右側)とは仲良くしていて、なるべく英語で話すようにしています。

どんな人がアルテアに向いていると思いますか?

赤川:会社の用意した線路を歩くのではなく、自分でマイルストーンを決めて自主的に取り組んでいける人が向いているのではないかなと思います。

もっと勉強したい(特に英語)

学生時代にやっておけばよかったこと、やっておいてよかったことはありますか?

赤川:やっておけば良かったことですか?それはもちろん、もうちょっとちゃんと四力学を勉強しておけばよかったと思います。部活命でしたからね。

よかったのは、有限要素法や数値解析のコードに触れたことです。ただソフトを表面的に触って「解析結果がうまく出てよかったね」という研究じゃなかった。自分でコードを作って、プリ、ソルバー、ポストまで作って評価していかなきゃいけない研究だったので、数値解析に関われたのはいい経験だったかなと思ってます。

最後になりますが、今後アルテアで挑戦していきたいことはありますか?

赤川:あまり大きなことは言いたくないんですけど、やっぱりグローバルで活躍できる人材になりたいなと。まずは英語ですよね。

今、海外の社員と関わることはありますか?

赤川:もう、それはもちろん。製品担当なので、海外の開発チームとミーティングやメールでやり取りします。英語力が無いと駄目ですね。今時、翻訳アプリもあったりしますが、それに頼れない場面も出てきます。ちゃんとミーティングで発言して、会話に参加して存在感を出していきたいです。それが、日本で製品を広めていくためにも鍵になるのかなと思っています。

長期的には、あまりビジョンをまだ描けていないのですが、マネージメントに興味はあります。そのうえでも英語は大切ですよね。なので、やはり英語力がまだまだ足りない。そこが悩みです。

インターンのころ、社員のBBQで部署の垣根を越えて

学生へのメッセージ

自分が興味を持っている分野の仕事に就くことは難しいと言われることが多いですが、案外いろんなところにチャンスは転がっています。

臆せず、いろんなことにチャレンジして自分の興味を追っていれば、自分のやりたい、なりたいものが向こうからやって来るかもしれません。頑張ってください。

>> 第2回 日本から海外へ

 

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カテゴリー: アルテア課外活動, 学生フォーミュラ

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