HyperMesh 閑話4 – モデルの寸法を確認する : Dimensioning

「どこまで使える、HyperMesh?」シリーズ

前回に続いて、モデルの寸法を確認、変更する方法の中で、形状関連の機能について話します。作業は、変更したい形状をCADから読み込み、再びHyperMeshからインポートするだけです。

または、このあとご紹介するDimensioningパネルも利用できます。

「どこまで使える、HyperMesh?」シリーズ

体積領域がある閉じた面(surface)または立体(solid)に限って修正作業を行うことができます。

1. 距離測定

モデルで2つのFixed Pointを順番にクリックすると、パネルのpoint1、point2部分が自動的にアクティブになり、選択されます。「D=」表示で数値を確認できます。

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*ここで選択するポイントはFixed pointで、下の図のように丸表示になっている点です。Fixed point は形状を維持する役割を果たします。

2. 数値修正

「D =」部分をクリックすると、数値を入力して値を変更できます。下の図に示す部分はマニピュレータであり、表示した部分をクリックして状態を変更できます。

「どこまで使える、HyperMesh?」シリーズ

「どこまで使える、HyperMesh?」シリーズ:その方向に移動して数値修正

「どこまで使える、HyperMesh?」シリーズ:該当部分が基準となり、数値を変更してもその点は固定

 

上の箇所を利用して形状サイズを十分に変更できます。

1. どの面をオフセットして寸法を修正するのか?

1) auto sides selection: 以下のオプションで自動的に選択

– max pick tilt (degree) : manipulatorの方向と移動する平面との間の最大角度

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マニピュレータが位置するポイントと隣接するサーフェス1に対して、サーフェス1の垂直方向とマニピュレータの方向との間の角度を測定します。この角度がmax pick tiltより小さい値を持つ場合は移動します。

– max expand angle (degree) : 一次選択された面と隣接面の間の最大角度  「どこまで使える、HyperMesh?」シリーズ

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上の図のようにsurface 1に接続されている面の追加選択の基準です。

– side selection area ratio : 選択された面の最小面積に対する最大面積に対する割合

「どこまで使える、HyperMesh?」シリーズ 「どこまで使える、HyperMesh?」シリーズ

上の図にあるモデルでは、マニピュレータと接している2つの面は1:2の面積比を持っています。ここで、サイドセレクションエリアratio値を3と入力すると、左側の画像のように底面が選択されます。2より小さい値を入力すると、右の画像のように選択解除されて固定されることを確認できます。

2) manual sides selection

– surfaces to move : 数値変更時にオフセットさせたい面を直接選択

– separator lines : 選択した線(line)は残したま形状を入力した数値に合わせて修正

2.どの方向にオフセットさせるのか?

オフセットしたいベクトルの方向に対して大きく2つの方法で設定できます。ローカル座標系(LCS)ベースの2D interpolationと全体座標系ベースの1D interpolation方式があります。

involved surfaces interpolation system: で指定し、automatic / local / global オプションのいずれかを指定します。デフォルトではautomaticとして使用します。

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3.どの程度の形状に保ちながら数値を変更するか?

1) min slide angle (degree)

選択した面をオフセットさせたい場合、隣接している面(involved surface)は “dragging” または “slider” 方式で修正になります。

下に見えるスライドアングル値と最小スライドアングルの関係に基づいて方法が選択されます。

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– slide angle > min slide angel (degree)

入力した min slide angel (degree) より slide angle が大きい値を持つ場合、下の図のように slider 方式で修正されます。

– slide angle < min slide angel (degree)

入力した min slide angel (degree) より slide angle が小さい値を持つと、下の図のように dragging 方式で修正されます。面が増えたり縮んだりして角度が変わります。

2) remove collapsed surfaces

該当するチェックボックスを選択すると、数値を変更しながら割れた部分を自動的に消去します。

– remove collapsed surfaces 無効/使用

参考までに、オンラインヘルプで詳細を確認してください。

どこまで使える、HyperMesh?シリーズ

*本ブログは、Altair Koreaのブログ「HyperMesh 쉬어 가기 – Geometry 크기 확인하기 : Dimensioning 」を翻訳したものです。

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カテゴリー: Altair Global Blog, Tips

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